2016年12月13日

坂本優子

美容師の12月

2016年12月13日

坂本優子


店長の坂本です。

年の瀬な感じが、日に日に増して来ていますね。

山口県からUターンして2年が経ちました。

帰って来たばかりの頃は、いろんな方との出会いがありました。

その中で、江津ー広島間を結ぶ「三江線」という路線が廃止されるという事を知りました。

あれから、数ヶ月。こんな記事を見つけましたので皆さんにもご紹介。

https://travel.spot-app.jp/sankosen_pato/
一駅づつ、三江線の駅を写真に収めては次へ進むというレポート。しかし、次の列車のダイヤは6時間後。この方は歩いて記録を残す事にされます。間で起きるハプニングの面白さ、若い視点からの文章のユニークさ、そして景色や地域から感じられるものの描写に心を打たれますよ。

私も、同じ県にいてこの様な風景がいずれ見れなくなってしまうというのが寂しく感じました。記録に残しておくという事の、大切さ。

年末になり、私の周りでは忙しく時間が流れていきます。数100キロ離れたところでは、誰も乗ってこない駅を一両編成の列車が街を走っている。

流行をリサーチしたり、トレンドを取り入れたヘアスタイルを提案させていただくお仕事をしていますが、住んでいるのは地方の島根県。
私も地域の行事に参加して来ました。

実家で、定期的に回ってくるお宮さんの当番。家族と一緒に掃除をしに行きました。


小さな神社とはいえ、やる事がたくさんあります。

私はずうっと、竹ほうきで落ち葉の山と格闘していました。はいても、はいても終わらない。腰に力を入れて杉や、イチョウや、その他諸々をはいては山に放り投げる。


容赦無く、どんどん落ち葉は落ちてくる。

終わらない。。

手にマメが3つもできました。

どんどん年をとっていく両親に、いつまでこの作業ができるんだろう?

この当番が回ってくるという地域のルールに若い世代は理解できるのか?

などと、たくさんの事を考えながら。

神社の落ち葉を掃いては、捨て、修行僧のように数時間過ごしました。

なんだか、気持ちがいい。

人手がなくなっていく地方、利用者が減少する路線。

私には何ができるのだろう?と。
とりあえず、来てくださった方々を綺麗に、幸せにしてさしあげたい。

これが、今のマイベスト。

消え失っていくものを、記憶にとどめたり、こうして紹介させていただくのも、私に出来ること。

忙しい12月に、空を見上げながら考えた事でした。

皆さんも、体調に気をつけて乗りきりましょうね!!